FCS2のSF4、クワッドセット入荷です。
実はこのフィンはFCS2での発売を自分がずっと待っていたフィンなのでこちらでご紹介です。
出会いは4〜5年前、オーストラリアで、たくさんのサーフボードブランドのボードのパッキングをしていた頃です。
当時サーフボードにはフィンが付いてきてました。
クリーム色や黒のプラスチックのフィンです。
サーフボードが仕上がると、各シェイパーやファクトリースタッフが、ボード、モデル、オーダー者の体格を確認して、フィンサイズを選んで付けてくれてました。
ボードを取りに行くと、
ほれ。
と投げるようにくれたものです。
いつも興味深く見てたのは、クワッドのボードです。
当時は5フィンというよりはトライかクワッドかみたいな時代が少しの期間ありました。
クワッドのボードのときは、オーダー者がどんな体格だろうと、ほぼSF4を。
ほれ。
と渡してくるのです。
モデル批判になるのでここでは何があったかを伏せますが、他のクワッドフィンも何種類かありました。
シェイパーの考える時間はほとんど無くて、クワッド、はいSF4。
ほれ。
という感じです。
STRETCHという名シェパーの名前を当時知らなくて、「クワッドはSF4」と刷り込まれたわけですが、あとあと色々な話を聞くようになって、「クワッドはSF4」の真意が分かってきました。
おもしろいのは、このSF4は、クワッドセットだけではなくて5フィンセットとしても発売されていますが、どのシェイパーも、トライでSTRETCHを選ぶことが無いということです。(もちろん今回ショップ入荷はSF4の5枚セットは無く、クワッドセットのみです。)
そして、何が真意かと言うと、このSF4は、クワッド用のフロントフィンと、クワッド用のバックフィンの4枚セットということです。
え?
普通じゃん。
って感じですが、よく考えてください。
普通はトライフィンのサイドフィンをクワッドのフロントフィンに使います。
ほら。
そもそもトライ用のフィンをクワッドでも使っているのです。
それが正しいわけないと踏み込んだのが、STRETCHという名シェイパーで、SF4が誕生したわけです。
クワッド用のフロントフィンと、クワッド用のバックフィンです。
普通じゃん。
本来こうでなくてはならないはずです。
なぜSF4の普及率がそれほど多くないか、クワッドを別で用意するにはその分のコストがかかるためです。
じゃどーする?
フロントがそもそもトライのサイドで固まってるならば、クワッドのバックフィンで調整しよう。というわけです。
トライのサイドフィンに対して、4枚トータルのバランスで合うようにクワッドのバックフィン2枚セットが作られています。
ぬぬ、やるな。
なので、普通のトライ+クワッドバック2枚で5枚揃えるというのは間違っているわけではありません。
DHDフィンが他のシェイパーに使われないように、シェイパーのオリジナルフィンは基本的には他のシェイパーは使いませんので、SF4もどちらかと言えば露出は低いです。
しかしどのシェイパーも「クワッドはSF4」という現場を生で見た僕からすると、トライ+2よりも、クワッド用フロントとクワッド用バックで4枚セットがいいに決まってら。となります。
今回は真意だけのお話になりましたが、実際の形の違いなどは、ショップに置いてますので見に来てください。
他とは違うというのはすぐに分かると思います。
サイズでイメージできるというイマジネーションマスターは、こちらでサイズ確認してください。ついでに買ってください。
そこを何とか。
よろしくお願いします。