僕がギャンブル依存症から抜け出せたのは紛れもなくサーフィンのお陰だった。
依存症は病である。縁のない人には分かってもらえないのだが。自分の制御が全くきかない。気がつくと何をどうしたって向かっている。家から自転車で20分はかかるパチンコ屋まで雨が降ろうが雪が降ろうが立ち漕ぎで走るのだ。原付きを手に入れたときの僕は天にも昇る気持ちだったが。唯一の運動である自転車が無くなり余計にひどい身体になっていく。皮肉にも原付きはスロットで勝った金で買ったんだが。
スロットがメインだったが麻雀と競艇と競馬もエッセンスに。どぎついエッセンスだった。誰も止められない。もちろんギャンブルを息抜きで楽しむこともあるだろうから、全否定していないが、とにかく制御がきかないというのがNGなのだ。1ヶ月のうちに28日通う。夜ご飯はファーストフード店のチキンを食べた。1日2箱のタバコをのむ。すると慢性気管支炎になり痛風にもなった。体調がずっと悪い。17歳の僕は将来はこのままパチプロになるのではないかとそればっかりが怖かったのを覚えている。まじでこれなんとかしなきゃと。控えては通い、控えては通い。気がつくと大人（二十歳）になりそんなときにサーフィンと出会った。
仲間とサーフィンが本当に楽しかった。サーフィンがうまくなるためにはローカルがいない夜明けだ。暗いうちに着替え終わりパドルアウトしたくらいに薄暗くなる。夜に飲み会に行くことがなくなった。徹夜麻雀をやらなくなった。サーフィンはハードなのでパチンコ屋に行くほどの元気はない。早寝早起きを始めると日々前向きな気持ちで生活するようになった。朝にサーフィンをしてから学校に行くと真面目に勉強した。四季の変化に目が行くようになり、草花がきれいだと思えるようになった。タバコをやめ病気も治った。心身ともにってやつ。
サーフィンを夢にして。そこからあっという間に今だ。僕を救ったサーフィンに恩返し。
周りに少しでもギャンブル依存症に悩まれている方がいましたらそっとサーフィンをご提案ください。サーフィンはギャンブル依存を救います。
