中塩佳那のサーフボードから見えるモデルごとのサイズ設定

モデルごとに自動的にサイズが決まります。パフォーマンスボードほど長く細く、小波用ほど短く幅広くなるという考え方が一般的です。必要なパフォーマンスボードのサイズを基準にしてどちらにも振れます。

例えば僕ならば（184cm,80kg）、6’1″ 30.5LのGHOSTがぴったりだとすればそれを基準にWHITE FERRARIを6’2″ 30.8Lにして、MONSTERを5’11” 30.8Lにして、LOTUSを5’9″ 31Lにするといった具合です。今回はこれ考え直そうかなと思ったお話です。

今回中塩佳那選手のサーフボードが3本届きました

WHITE FERRARI 5’6″ 20.7L
GHOST 5’6″ 21.4L
MONSTER 5’4″ 21.5L

実は以前にGHOSTは5’5 1/2″にして上記の僕みたいにWFと差をつけていましたが今回はWFとGHOSTを全く同じサイズにしたいという興味深いオーダーとなりました。（MONSTERはウェーブプール用ということで特殊なサイズにしたので今回は参考程度）

脚力あるので浮力大の小波用のアドバンテージしっかり取ってもマニューバーはできる、ということです。これはオーストラリアのプロコーチングで聞いてきた「（コンペでも）小波用ボードはサイズを上げよ」と同様だと思いました。小波こそパドルパワーと波との反発が必要。必然的にサイズアップとボリュームアップでしょう。ということでした。

ただ今回WFとGHOSTを同じサイズにしたら0.7Lも浮力変わっているのでどこまでコンペサーフィンの許容範囲かはかなり興味深いです。ちなみにKANAちゃん次のGHOSTは5’5″ 21.4Lと1インチ短いものもオーダーしています。それでも浮力は同じく出してますね。

サーフボード選択にレベルはすごく大事だと思います。もしかして。上級者だからサーフボードが大きくてもしっかりマニューバーができるとすれば。初中級者は小さいボードに乗らないといけなくなってしまう。小さくないと何もできないので。「大きなボードはコントロールできないので小波用ボードは小さいのください。」となります。結果波は取れないしガチャガチャサーフィンだしとなってはいただけません。でも動かないとつまらないし。ご自身で納得いく1本を考えてみてください。