前回、サーフボード選びに偶発性を、では、他人からのリコメンドによっていつのまにか未来まで決まってしまうのではないかと問題提起しました。
今回はもう少し踏み込んで、サーフボードを選ぶときに参考にしている、他人の感想について考察してみます。
僕が「きみは本当にサーフボードを選べるか」に書いた”サーフボードは相対的に見る”は、今まで使用してきたサーフボードによって次に乗るべきサーフボードが変わると書きました。それのもう少し奥へ。
なぜ相対的に見る必要があるのか。
人によってサーフィンスタートしたときから全てが違うためです。もっと言えばサーフィンする前から、子供のときから人それぞれ違うためです。
35歳でサーフィンはじめて、小さなボードからスタートして全然乗れないまま5年が経ったその人は子供の頃はスポーツが大得意であり高校生のときはプロ注であった。でその人は20代の大失恋によって体型が変わり、食生活も変わり。でその人は今はもっぱら家具作りにはまっていて毎日仕事に行かないで家具を作っている人であり。早起きが得意で。ベジタリアンである。家族はないが、バーチャルの世界では3人奥さんがいる。
この人の人生あなたに分かりますか?
この人はどんなボードに乗ったらいいか分かりますか?
ではこの人が、サンシャインというデモボードに乗って、Aという感想を持ったとします。
さて、もうひとり。18歳でサーフィンはじめて。つらつらつら。。。
このもうひとりが同じサンシャインに乗って、Bという感想を持ったとします。
たどってきた人生は全然違う2人ですが、同じ体型、同じサーフィンレベルです。
サンシャインに対して違う感想持つだろうなと簡単に予想できませんか?
その通り、2人はサンシャインに対して全然違う感想を持ちます。僕はそういう場面をたくさん見てきました。
ここで、このサンシャインの真の特性をXとします。
本当の特性X は、AでもBでもないのです。
AやBは所詮は虚構。2人の人生によって作られてしまった別々の感想です。
あなたは、他人のサーフボードフィードバックを参考にして、AやBを鵜呑みにして、サーフボードを選んでませんか?
真の特性Xは別にありますが。あなたの感想は多分Cなのです。
あなたはあなたの人生を生きてきた上でそのボードに乗っていますので。
インターネットで他人の感想を一生懸命読んでいると、いつの間にかそのページに紐づくサーフボードへ広告によって誘導されて、いつの間にかそのサーフボードが良さそうと考えてしまいます。
それは自然相手に遊ぶサーファーの姿と言えないのではないか。が僕からの問題提起です。
自分にとって良いボードがある、が正解のはずです。
このサーフボードの乗り心地が好き。に理由はいらないと思うのです。
理由があって好きにはならない、のは普通だと思うのです。
なんか良さそう、でサーフボードを選んで、なんか良いみたい、で好きになる。が正しいと考えます。
体重がいくつだから何リッターに乗るとか、おじさんだからこれに乗るとか、浅い!浅すぎる!
なんか良さそう。って本当はとても深いのです。
今目の前のサンシャインを本当に好きですか?
次回は、もう少し行きますか〜。次はサーフィンは現実である。を考察してみたいと思います。