初日のアレックスは見るもの全てに興奮し、まだ22歳であることを十分に感じられる立ち振る舞いを見せてくれた。
やはりまだ子どもだ。
と思わせたのはほんの数時間の話。
日本語が分からなくても空気で感じようとしたり、
長距離運転の前は助手席で、僕らならできるさ!と叫んだり、
全部運転してもらって、お金を出してもらって、とても悲しい気分だ。僕にも出させてくれと言ったり、
とりあえず試してみたいからと、何でも食べたり、
おもてなしに対して、とても深い感謝を伝えたり、
時間通りに起きたり、
お客様の前に自分から出て行って話をしたり、
父親と母親の名前のタトゥーが入っていたり、
自分の兄弟の話をするのがとても好きで。
愛情と思いやりのかたまり。
そんなやつ。
仕事の話も誠実で深い。
アレックスクルーズは僕が思うほどに子どもでは無くてね。
明日は帰国するということで、今日は最後の2人だけのディナーだったけど、旅の成果と問題点、これからのACSODというブランドのあり方、それから僕への感謝をしっかりと言葉で伝えてくる。
途中涙しそうになる。
僕はとても子どもだ。
と思わせたのはほんの2週間の旅の話。
この旅に関わってくれた全ての人に感謝をしたい。それから優しくしてくれたみんなの元にたくさんの幸せが届きますように。