サーフボードの製造国ってどれくらい気にしていますでしょうか。サーフボード販売をしている私の肌感覚では、昔からサーフィンしている人はまずまず気にしていて、始めたばかりの方はあまり気にならない、が一般的かと思っています。
結論から申し上げますと、昨今の円安と物価高に加えて上がり続けている輸送コスト。その他テクノロジーの進化や納期のことなど考慮しますと、サーフボードは国産に舵を切ってしかるべき。と判断しました。下記の4つです。
- 価格
- テクノロジーや技術
- 納期
- 思想
1. 価格
空輸が上がり続け、国内輸送も2024物流問題。サーフボードはモノが大きいだけに輸送コストは価格決定要因の一つです。円安は価格への影響について強烈です。物価高ももちろん。国内輸送と物価高は日本もあることですが、空輸高と円安については国内製造にすることで避けられそうです。
2. テクノロジーや技術
サーフボード製造に必要なハードウェア・ソフトウェアももちろん進化しています。これから更に進化していくことは当然のこと。また、職人の技術においても平らになっていくのかもしれません。アジアの山奥で作られるサーフボードの品質は10年前とは比べ物にならないくらい良いものになりました。あの国は高品質、あの国は低品質という見方が無くなっていくかもしれません。
3. 納期
輸送期間は、空輸しますと手続き入れて1週間〜10日間は見ています。2024物流問題が来ますと日本国内に入ってからの輸送は数日プラスかもしれませんね。空輸での輸送期間を2週間としましょう。コンテナ船便ですともっとかかります。しかし、国産であれば完成後すぐに手元に来ます。よって納期の点でもサーフボードの国内製造は有利です。
4. 思想
若い世代は韓流どころかインドの映画を見るのは普通のことですし、その他我々が知らないような様々な国のマイナーなエンターテイメントを楽しんでいます。アメリカ最高、ヨーロッパイケてるという時代ではなくなっているように感じます。サーフボードがイケてる国からやってくるという思想は古くなっていくのかもしれません。イケてる国が無くなると言った方が良いでしょうか。
ということで、こう考えたかどうかは知りませんが、コロナ以降サーフボードの各メジャーブランドが一気に日本製造を選択してきました。オーストラリアやアメリカで製造した完成品を日本に空輸しているブランドを探す方が難しいです。
我々のHFBはメジャーブランドではありませんが当然国内製造一択です。なぜならば、諦めない人のステップアップ専用サーフボードというコンセプトのHFBにとっては、国産で十分対応できますし、納期や価格はユーザー様にとって優しい方が良いと思うからです。
国産で十分という“十分”に古い思想が見え隠れしますが。レビューを見ていただけると分かる通り諦めない人のステップアップ専用サーフボードにおいては国内製造で実現できていると思います。
参考