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小波で調子がいい条件は2つ

YouTubeの文字起こしです。

コンディションが良くない時に、どういうサーフボードが調子いいのか考察してみたいと思います。主にショートボードについて、ミッドレングスくらいまでのボードを対象に、中級者の方向けにお話しします。

「このボードは調子がいい」「このボードは使えない」という感想を多くいただきます。サーフボードの売り手として、特に小波コンディションでの「調子の良さ」とは何なのか、ずっと考えていることなんですね。皆様もぜひコメント欄でご意見を共有いただけると嬉しいです。

波のサイズが十分あってフェイスも広い時は、調子の良さは分かりやすいものです。「いつもより鋭角に入れた」「切り返しが早い」など、サーフボードの違いがはっきり分かります。

しかし、小波やタルい波、ダンパーなど、パワーの弱いコンディションでは、調子の良さを判断するのが難しくなります。浮力のある長いボードでも小さいボードでも、本当に小さい波ではテイクオフしかできません。そんな状況で「このボード調子がいい」と言えるのでしょうか?

でも実際に、皆様から「このボードは調子がいい」「自分に合っている」という声をよく聞きます。では、何が「調子がいい」という評価につながるのか。様々な方とお話しし、ご相談を重ねる中で、私は2つの仮説に至りました。

  1. 波に引っかかるかどうか
  2. 前に押し出されるかどうか

この2つが、小波コンディションにおける調子の良さを決める重要な要素だと考えています。

1つ目の「引っかかる」とは、波の力が弱い時でも、パドルして波に乗せてくれる性質です。波が小さすぎる時、サーフボードによってテイクオフできるかどうかの差が大きく出ます。テイクオフができれば波乗りとして成立し、楽しめます。これは非常に重要な要素です。

映像をご覧ください。この最後のテイクオフの瞬間、普通のショートボードでは追いつけず、引っかからず、取れないところを、最後まで粘ってテイクオフできています。このように無理なくテイクオフができれば、1ラウンドとしてまとまります。特に中級者レベルでは、テイクオフの成否で楽しさが大きく変わってきます。

2つ目の「前に押し出される」性質は、ライディング中にボードが前に出てくれることです。タルい小波では途中で止まりがちですが、粘って待ってくれて、少しでもスープが来たら前に出てくれると、ライディングが続きます。テイクオフだけでなく、この感覚を味わえることが中級者にとって重要です。

スープの前に出られれば気持ちがいいですよね。フェイスが見えたような感覚です。映像でお見せしているように、乗っている本人にはとてもよく分かります。前に出る、出る、という感覚。このような小波コンディションでも前に出てくれれば、もっと良いコンディションの時にはより素晴らしい感覚が味わえます。

つまり、小波コンディションで調子の良いボードとは、テイクオフが引っかかり、ライディング中に前に押し出してくれる、この2つの特徴を持つものだと考えています。サーフボードを選ぶ際は、ぜひこの2つの点に注目してください。

参考までに、今回使用したボードは、私(身長184cm、体重80kg)が乗っているTakeda Customs Chopperモデルで、5’5″、40.5Lくらいのサイズです。ぜひチェックしてみてください。

Hiro

HiroHANNAH FIRM

テイクオフするのに2年かかり5年でアップスできるかどうか。一人ぼっちで海に通いローカルに怒れてばかりの辛いビギナー時代。同じ思いをしてほしくないとサーフショップをスタート。幸せなサーフィン環境を創ることがミッション。

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