
YouTubeの文字起こしです。
サーフボード選びの基本中の基本をご紹介したいと思います。今回は、長いボードを卒業してショートボードに移行したレベル、NSAで言えば3級程度の方向けにお話しします。
私はこれまで約4,000本のカスタムオーダーを中心にサーフボードを販売してきました。その経験から得た皆様からのフィードバックと気づきをシェアさせていただきます。
まず、ショートボードにおいて最も重要なのは、あなたに必要な浮力です。これはレベル、波の大きさ、年齢など、様々なサーフィン環境によって決まります。リッター数は全てではありませんが、全ブランド・全モデルで公表されている共通の基準として使いやすい指標です。
サーフボードは大きく分けて、長くて細いパフォーマンスボードと、短くて幅広いスケーティーなボードがあります。例えば、あなたに必要な浮力が6’0″で30Lのパフォーマンスボードだとすると、より短い5’8″のボードでは32L程度必要になります。これは、短いボードは滑り出しが遅くなるため、少し浮力を増やす必要があるからです。
サーフボードのサイズを6’0″から5’5″まで並べると、5’11″、5’10″、5’9″、5’8″と徐々に短くなっていき、それに応じて幅が広く、厚みが増し、リッター数も少しずつ上がっていきます。これが基本的なバランスです。
具体例を挙げると、6’0″の30Lから始まり、短くなるにつれて30L、30.5L、30.8L、31Lというように浮力が増えていきます。この長さと幅のバランスがとれていれば、どのボードもあなたにフィットするはずです。
重要なのは、波の状況に応じてサーフボードを使い分けることです。全ての波に対応できる複数のボードがあれば理想的ですが、最低2本あれば、ほとんどの波に対応できます。この2本をどう選ぶかが、サーフボード選びの醍醐味です。
例えば私の場合、普段使いのメインボードとしてTakeda Customs CHOPPER 5’5″を使用しています。これは小波が多い地元ビーチに適しています。そして波が胸から頭サイズになる時用にTakeda Customs TKD-Ⅱ 6’2″を持っています。
選び方は人それぞれです。毎日サーフィンができる環境の方や、パフォーマンスサーフィンを重視する方は、より長めの2本を選ぶかもしれません。これは長いボードの方がコンペティションでより高得点が期待できるドライブやバーティカルなリップアクションに向いているためです。
一方、私のように波の小さい環境にいて、ハイパフォーマンスだけでなくスケーティーな乗り方も楽しみたい場合は、短いボードと波がいい時用の1本という組み合わせが適しています。
サーフボードを購入する際は、この「自分に必要な2本」を基準に相談すると良いでしょう。「これを持っているから、次はこれが欲しい」というアプローチが的確です。もちろん、「パフォーマンスボードで何リッター必要か分からない」という段階からスタートしても構いません。
これがサーフボード選びの基本です。長くて細いものから短くて幅広いものまで、自分にどのようなボードが必要かを考えることが第一歩となります。
是非、ご自身に最適なサーフボードを見つけてください。サーフボード相談は公式ラインのアンケートフォームで受け付けていますので、そちらからご連絡いただければ、私が直接お答えいたします。