同じサーフィンレベルの2人がいたとします。
片方がサーフィン歴10年で、片方がサーフィン歴1年だったとします。
少し大げさだけど、5年と1年だったら同じレベルってことはよくあることかな。
今年おかげさまでビギナーサーファーからLESSON BLACK まで幅広くたくさんの方のレッスンをさせていただきました。
その中でこれは!と分かったことがありましたが、これは!と思うのは僕だけで別に特段みなさんにとって興味深いわけではなさそうなので黙ってましたが、いてもたってもいられなくなって。
それは、上記の2人ならばサーフィン歴10年の人の方がうまくなるってことです。
1年で同じくらいまで駆け上がった人はセンスがとても良い人なので教えやすくてうまくなりやすいとばっかり思ってたのですが、実はそうではありませんでした。反対でした。
10年間サーフィンしてきた人にスッと差し出すアドバイスはその人そのものを変えます。
これは僕のレッスンがすごいんだ!と言っているのではなくて。
本当にサーフィン歴って尊いものだってことです。
やっぱりその人が打ち込んだ10年には、1年の人にはないもの、見えないものがたくさん詰まっているんだと思いました。
海のことを分かっているというのは大きいですが、それもそうなのですが。
悩んで悩んで悩んだ分、ストーンっと納得が深いのが一番だと思います。
深いところで納得して、目に見えないものを見ているようでした。
それは今までがんばって10年間サーフィンしてきたからこそのことです。
つい最近始めて一気にうまくなった人には分かりません。僕は逆に教えるのとても難しい。
伸び悩んでつまんない!と少しでも頭をよぎり、歴ばっかり長い初中級者の皆様。何も悲観することはありません。1ラウンド1ラウンドの積み重ねはとても尊いものだと思うのです。たとえそれが浮かんでただけの1ラウンドでも。
僕がずっと昔から脱中級にスポットを当てているのは、なんとなくこれが感覚的に心の中にあったのだと思います。
本当にサーフィンが楽しくなる部分はここですよね。
サーフィンどんだけむずいねん。って言えてる人はもう楽しさ分かっている人。そうではない人、まだまだこれからです。