オーストラリアにいた頃はサムライが主な仕事の一つだった。多いときで1日30本のサーフボードを1本ずつ箱に入れたこともあった。空輸用なのでしっかり梱包してから。検品や同梱品の整理をしながらだと1日中かかる。ダンボールと1日中戦うのは辛いものだった。が、誰でも知っているような一流ブランドの数々が次から次へと。オーダーフォームと見合わせて、モデルとサイズと抱えた感じと。検品するということはサーフボードを舐め回すように見なければならない。やっているうちにサーフボードの違いが分かるようになってきた。知識では足りないし、限られたブランドだけ扱っても足りないと思う。様々なブランドやモデル、それからたくさんの方の体型やレベルから来るサーフボードのオーダー事例に触れられたことがありがたかった。感謝。
こんなことはお客様の前では言わないが、仕上がってきたサーフボードが調子良さそう。と思うときだいたい当たる。5段階くらいで。
日本で仕事を始めてからはサーフボードを抱える量が圧倒的に減ってしまったが。特定のブランドを集中して触るのも良いな、とも思う。YouTubeで知った知識よりも目の前のサーフボードを抱えたときの第何感か知らんけど。それの方がよっぽど大事。YouTubeで知ったようになってはならない。