優れたサーフボードとは?という問いには「スピード」と答えています。走ってくれさえすれば何でもできるためです。スピードさえ出れば僕だってエアーできるんじゃないかと思うのです。その加速力が無いだけで。
皆様にとって優れたサーフボード、一言で言うと何でしょうか。
ある日、走るサーフボード最強説の私へ一つ課題が投げかけられました。それは、ロングボードのノーズライディングにおいて遅い方が練習しやすい、という意見でした。
ぬぬぬぬぬっ!!
なんと、遅いサーフボードが優れているということがあるのでしょうか。衝撃的な意見に対してあたふたしてしまい「サーフボードって奥が深いんだね」と納得したふりだけして悶々と過ごしておりました。
有識者というか、それなりの人物に聞き込みの結果、やはりスピードで良かった、そして奥は深かったというご報告です。
日本のビーチブレイクの小波コンディションにおいては確かに遅いロングボードが練習しやすいということはあるそうです。がしかし、サーフボードとしてそれは大事なものを忘れているそうです。早いサーフボードは早い波、抜けたいときに最高速を出せます。遅くしたいときは自分でコントロールして遅くします。一方で遅いサーフボードはたるい波にコントロールする実力が無くてもゆっくり走ってくれますが、早い波は抜けれません。
ということで早いサーフボードは全てに対応できますが、遅いサーフボードは早い波では使用できないのです。
ロングボードと言えばカリフォルニアでしょうか。彼ら一流シェイパーと呼ばれる人のロングボードは早いそうです。スピードが出るそうです。
どうしても遅いサーフボードが欲しい人は、タルい波用のセカンドボードとして用意すると良いかもしれません。またはタルい日にフィンを変えるなども対応できます。
ただ、ロングボードをコントロールするという快感を知ってしまった人にとっては、コントロールして遅くする楽しみがあるのだと思います。
デボンハワードのように遅くしたり早くしたり自在に乗っているロングボーダーに憧れます。