北海道というサーフィン文化が発達しているとは言い難い地域で、
中学生の頃から、
「おれは将来サーフボードのシェイパーになるんだ」
と言っていた、Takeda Yoshiro。
サーフボード製造文化の最先端、ゴールドコーストに渡り、修行を重ね、ついに自社工場を持つ。
「本当のクラフトマンになるんだ」「日本の技術見せてやろうぜ」
とモノづくりに励んだ。
「このまま納品しても乗り手には分からないというくらいの小さな失敗でも、おれは納品しない」
という彼の言葉通り、シェイプからラミネートまで少しの妥協も許さない、というのは飾り文句ではない。
他とは一線を画するサーフボードの出来栄えに、次第に白人がイエローモンキーを賞賛していった。
雑誌にフューチャーされ、アートフェスティバルにも呼ばれ、ある国からはサーフボード製造の先生として指導の依頼を受ける。
休みなく仕事が入るようになった。
サーフボードの売上はビザ取りに全て使った。1年残るために何十万とかかる。
そして遂にオーストラリアの永住権を取得、もう不安は無くなった。
それから地に足が着いたYoshiroはさらに進化した。
テクノロジーの部分でも白人シェイパーがイエローモンキーに教えを請う。
アレックスも「TAKEDAはすごいシェイパーだ。アメイジング」と言った。
サーフボードに没頭し続けてきた職人の今後を考えると、とても楽しみで僕が浮かれた素振りを見せると、
Yoshiroは
「おれはずっと今のスタイルで続けていくだけだよ。」
と言った。
多分本当にずっと続いていくんだろうなと思う。
そういうシェイパーのサーフボードに乗れてることがうれしいな。
来年の2月にTakeda Customsは、インタースタイルに参加します。
2月17〜19日です。
パシフィコ横浜です。一般の方もご来場可能です。ぜひお時間ある方いらしてください。Yoshiro氏、来日です。
16日はパーティーナイトです。みんなで盛り上がりましょう。表参道駅の近くです。
Takeda Customs Web