元々でかい波は好きではないけど、オーストラリアで生活したせいで、少しずつ少しずつ、本当に少しずつ対応できるようになっていった。
ある友達が「腕が取れるかと思った」とナローネックの沖で呟いたが、体当たりで真正面からゲットする苦行はすでに経験したものと思っていた。
昨年の夏の終わり腰痛を患い、1年間1回もでかい波にトライできなかったことが、まるでナローネックの苦行の全てを無にしたかのように思える、思考の逃げ道はあるのだが。
悔しくて悔しくて、なかなか眠れなかった21日の夜。
僕は別の敗因を考えていた。