光のページェント始まり最初の土曜日。
立ち止まって見るには寒かった。
真冬の服装ではない年配カップルが定禅寺通り経由で足早に目的地へと急ぐ。
真冬に近い寒さが、真冬ではない時期にやってくると、忘年会の意気は皆の中で高まっているように見えた。
冷たい川を渡る映像がサーファーのアサイチを躊躇させる季節、閖上は北東のうねりをひろう。
ここに来たサーファーのそれぞれが、それを黙っていることに耐えられず、忘年会を利用して別の言語に置き換えて騒ぎ、また目配せしているように見えた。
これから季節が始まるぞ。
と。