僕がシングルフィンで感動して、今も忘れられないのは、ゴールドコーストのスナッパーで最高の波をつかみロングライディングしたときの1本です。
シングルフィンの楽しさをまだ知れてないときで、それはそれはもうボトムでのドライブ感がたまらなく気持ちよかったです。
頭少しくらいのサイズで、あの1本、ボトムからトップの景色は鮮明に覚えてます。これ以上の感動は後にも先にもありません。
TAKEDAのLEAFモデルは本当に素晴らしいボードだと思います。
でも、よく考えるのですが、良い波だとこのボードの良さが分かります。って言われても。あのスナッパーの気持ち良い波って普通ありますか?
というのが1点。
向こう側で集めている所謂オルタナ系のボードは基本そんなのばっかりです。良い波だとものすごくそのボードの真価を発揮するというものです。
でも、よく考えるのですが、一番この手のボードが売れているのは東京エリア。波は湘南。湘南にそんな気持ち良い波が頻繁に立ちますか?
というのがもう1点です。
以上の2点より、良い波に乗った方がよりボードの真価を発揮できるというボードが、波の比較的小さなところでとても人気がある。
という事実。
この矛盾に向き合った方いますか?特にサーフボード業界の方で。意見聞きたいです。
僕の仮説はこうです。
波が無いから所謂こういうボードに乗るという、ある意味正しくもあり間違ってもいる通説の拡散です。
波無いからこういうボードでスタイルだそうぜ。サーフボードの売り手からすればとてもキャッチーなので。売りやすいので。
僕は真実は違うと見ています。
本来は波がとても良いときに真価を発揮するボードを波の無いときに使用して、今日はこれだから乗れたんだという認識は間違いだと思うのです。
僕の仮説ですが、それはもしかしたら、その認識を持っている人はサイズを必要以上に大きく取っているのではないか、です。
サイズを大きく取っているから小波でもテイクオフできるし長く乗れるし。これが、今日はこれだから乗れたんだ、につながるのだと思っています。(もちろん事実)
実際にカリフォルニアのシェイパーのオルタナ系のパーソナルボードというものをいくつか調べてみました。自分用に削ったボードのことですね。
それはそれはみなさん小さいですよ。短いボードなら普通にショートボード乗っている感覚です。余裕なんてないです。オルタナは余裕を出すの?いやオルタナ系のサーフボードで波のあるときにハードにしなやかに乗るんです。
波があるときに真価を発揮するサーフボードを造り手は明確にイメージしているのではないだろうか。だから自分用のサーフボードは身体に合わせてサイズを小さくしているではないだろうか。
波が無いから浮力を大きく取って、オルタナ系だからゆったりでオッケー、みたいに乗るんだったら、シェイパーの意思は無視されていると思うのです。
確かに、波が無いので仕方ない、浮力多めでなんとか乗れるように、スタイル出してゆったりでオッケー、完全に否定できないです。それはそれです。シェイパーの真意ではないと思うのです。
長くなってしまいましたが、僕が言いたいのは、せっかく波のある仙台にいるのだから、オルタナ系のサイズ考えてみてはどうでしょうか、という提案です。
ゴールドコーストやカリフォルニアみたいには無いかもしれませんが、仙台にはボードの真価を引き出せる波はいくつもあります。
もしかしたらシェイパーの意図をダイレクトに感じることができるのかもしれません。
所謂オルタナ系のボードで自分の身体に合わせて作りましょう。オルタナだから大きなボード?それは意味が違います。自分に合ったサイズは大きい中でももっと小さいのではないかということです。
ストックボードも含めて一般に出回っているオルタナ系のボードは、波の無いときに使用できるようにサイズの大きいものが多いように思います。それくらいがこのボードのサイズ感なんだと勘違いして波のある地域の人が同じように持ってしまいます。これがとてももったいないです。本当はこっちに有利なのです。波のある地域で自分に合ったサイズ。不利な方に合わせてシェイパーの意図をみすみす逃すのですか?
もう一度サイズ出してみてください。
本当のシェイパーの意図。向こう側を感じることができるのでは?と思うのです。
シェイパーの意思サイズと、波が無いから多めにとって乗るサイズと、2本も買えるかいっ!というあなた。向こう側に入会してみてください。乗れます。
参考