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【2】もう一つ先の切り分けない世界

Neal Purchase JnrのDUOモデルを乗り、僕は「シングルでもツインフィンでもないほかの何か」と言った。そうとしか言えなくて困ったが正しいのかもしれない。

これはシングルかツインか。または、シングルか非シングルか、ツインか非ツインか。

この切り分けられたモデルの構築。実は上から僕たちは押さえつけられているのかもしれない。切り分けるモデルの構築ではなく、制作者側から湧き出たボトムアップの偶然性と試行錯誤によってできあがる新しい何か。もしかしたらこれを進化と呼ぶのではないか。

どちらが正しいということは無さそうだけど、我々が(特に僕は)普段切り分ける世界のあいだを見落としてしまっていた。あいだに存在する生き生きとした流れを歪めてどちらかに寄せてしまっているのではないか。

パフォーマンスボードとクラシックボードという区別から端を発し。シングルフィン、ツインフィン、ボンザー、ハル etc.. と切り分ける。

ニールのDUOモデルは、シングルとツインのあいだの偶然性と試行錯誤によって生まれたのだろう。本当に新しい世界を見せてくれた。

DUOこそ世に出たが、もしかしたらボンザー寄りのパフォーマンストライフィンなんてのがあるのかもしれない。実際ある。それをなになにと切り分けてしまってないだろうか。そのせいでこのボードが死んでいる。

僕たちは乗り手として、各ジャンルを切り分ける世界と、あいだを楽しむ世界と両方を持つことでよりサーフボードの芸術を楽しめるのだと思う。アーティストと呼ばれる真のサーフボード制作者はもしかしたら後者を大事にしているのかもしれない。

波を相手に偶発性を楽しむサーファーは制作者が生み出す芸術品を受け取る力がある。サーファーこそアーティストなのだから。

参考

サーフボードをアート作品として捉えるハンナの思考コンセプト

  1. 来るべき未来に向けてサーフボードを紹介する方法が見つからない
  2. もう一つ先の切り分けない世界
  3. アートなサーフボードの深堀り
  4. サーフィンレベルとか年齢とか関係なしにして他と関係し合うサーファー
  5. サーフボードアーティストの思考
  6. 外出無しでサーフィンはうまくなるか
  7. アート作品へ向かう言葉の方向性
  8. 異質なパースペクティブを許容しよう
  9. 僕も最初は自分には無理だと思っていたけどまずは乗ることから
  10. サーフボードの未来
Hiro

HiroHANNAH FIRM

テイクオフするのに2年かかり5年でアップスできるかどうか。一人ぼっちで海に通いローカルに怒れてばかりの辛いビギナー時代。同じ思いをしてほしくないとサーフショップをスタート。幸せなサーフィン環境を創ることがミッション。

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