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【5】サーフボードアーティストの思考

カリフォルニアにドナルドブリンクというサーフボードアーティストがいる。こちらの画像もそうだが、非対称ボードを多く削り評価を受けている南アフリカ人だ。彼がとあるPODCASTのインタビューで、「このボードが調子いいかどうかの判断はいつできますか?サーフボードというのはたくさん乗り込まないと分からないものですか?」という質問に「良い質問だね。初めてされたよ。そこが大事なんじゃないかな。」と前置きしたあとに「初めてそのサーフボードに乗ったとき、ボードのことを考えずに楽しんでサーフィンできた場合、サーフィンにのめり込んだ場合。このボードは自分に合っていると思うんだ。」と答えた。

これを考察してみよう。このときのブリンクの意識は自分になくサーフボードになっている。自分がサーフボード?普通は自分がサーフボードなはずはないと思うだろう。でもアートというのはここ。アーティストがアートを楽しむときはここにいる。

自分はサーフボードではない、サーフボードでなくはない。

という感覚。

サーフィンしているときは我を忘れてサーフボードに乗り波に乗る。このとき自分に意識はないからサーフィンに没頭している。自分は波を刻むサーフボードになっている。ところがふと我にかえる。今の今まで自分はサーフボードだったんだと気づくのだ。夢中でサーフィンしている自分と、我にかえっているときの自分。アーティストはここを行き来してアート作品を楽しんでいる。

このボード調子が悪いなとか、テイクオフ遅いんだよなとか、言っているうちは意識が自分にあるということ。アーティストが見ている世界はほど遠い。そんな人はいいね!を集めるためだけに作られたサーフボードが似合うよ。SNSか広告に踊らされてそれしか見えてないから持ってる自分がかっこいいと意識はいつも自分にしかない。自分がかっこいいもんな。

魂込めて作ってくれたこのサーフボードのアート作品に答えるという心構えの提案をさせていただきたい。そのためにはそれに見合うアート作品を厳選するのが僕の役割だ。偉そうなことばっかり言ってるが故に試される。

休業期間に考えるサーフボード更新中です。今日で5記事目です。

参考

サーフボードをアート作品として捉えるハンナの思考コンセプト

  1. 来るべき未来に向けてサーフボードを紹介する方法が見つからない
  2. もう一つ先の切り分けない世界
  3. アートなサーフボードの深堀り
  4. サーフィンレベルとか年齢とか関係なしにして他と関係し合うサーファー
  5. サーフボードアーティストの思考
  6. 外出無しでサーフィンはうまくなるか
  7. アート作品へ向かう言葉の方向性
  8. 異質なパースペクティブを許容しよう
  9. 僕も最初は自分には無理だと思っていたけどまずは乗ることから
  10. サーフボードの未来
Hiro

HiroHANNAH FIRM

テイクオフするのに2年かかり5年でアップスできるかどうか。一人ぼっちで海に通いローカルに怒れてばかりの辛いビギナー時代。同じ思いをしてほしくないとサーフショップをスタート。幸せなサーフィン環境を創ることがミッション。

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